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執筆者の写真後藤吾郎

政策その1「鎌倉市の医療・介護を支えたい」


第2章

結論から伝えます。コロナ禍で感じた医療のキーワードは「横の移動」、介護のキーワードは「廃用症候群」です。

医療(主に病院・クリニックなど)は縦の移動は得意です。病院内での指示・命令系統はかなり洗練されたものがあります。しかし多職種連携(他職種)と言われて久しいのに横の移動はまだ得意ではありません。

2011年に起きた東日本大震災の後、横の移動を可能とする災害医療支援の為のチームが色々と作られました。今回のコロナ禍も同様で、平時ではなく有事なのですから横の移動を可能とする感染症対策の為のチームを構成する必要があります。国が全体を把握するのは困難です。各自治体がそれぞれの規模で対応できるシステムを早急に作るべきです。

私はその横の移動を可能とするような具体的なシステム構築に取り組みます。例えば地域にも感染症を診れる医師、看護師は眠っているはずです。【潜在看護師を雇用するなど意見は出ていますが、しばらく現場から離れている人が有事に現場の最前線には怖くて出れないと思います】 医療従事者が欲しいのは感謝でもお金でもない(無いよりは有るに越したことはないでしょうが)、それぞれの得意分野を発揮できる環境が整備されることを望んでいるはずです。

鎌倉市の取り組みが国や厚生労働省に評価される様に努力します。

そして介護分野。2020年度の統計は今月末で集計されるでしょうが、予測では前年比で50%を切っているのではないかと思います。コロナ禍で介護保険のサービス量が低下するのは以下の2つの要因と考えています。1つ目はサービス提供者側が発熱やご家族に濃厚接触者など出た場合、一定期間休まなければならない、一気にマンパワー不足になってしまうこと。

2つ目は提供を受ける側(地域高齢者など)が外からコロナを持ち込まれるのを嫌がり、訪問系のサービスをお断りすること。地域の高齢者、結果自宅に閉じこもっていると(在宅での時間が長くなると)、「廃用症候群」というものを引き起こします。これは通常ケガや病気を引き金に起きるものですが、活動性の低下に伴う症候群を指します。

具体的には「認知機能低下」「身体機能低下」です。しかしこれは適切な運動指導や生活環境である程度予防出来ます。

そもそも一口に高齢者と言っても基礎疾患や併存疾患の有無など差があるのにオンラインで一律に同じ運動すれば良いものでは無いのです。地元のリハスタッフ、地域の元気な高齢者にも参加して頂いて、より具体的できめ細かな運動処方を皆様に提供したいと思います。

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